(大阪府泉南市/会社員)
私は現在38歳になる会社員ですが、20代の頃は遊びほうけていました。
住之江競艇とか、阪神競馬とか、パチンコ・スロット、いろんな遊びをしてきて借金もしてきました。
ここ10年で、やっと収入が安定し貯金も出来るようになりました。もうギャンブルはほとんどしていません。
お陰様で生活も安定してます。
でも最近、お金に関して思う事があるのです。
それが、貯金してても意味がない…と。
一応180万円ほど自由なお金、つまり貯金がありますが、使う事も無いのでなんだかなぁ…と思っていました。
その時、古くからの友人がラーメン屋を一人で経営しているのですが、お金に困っているとの相談があったのでした。
もちろん貸すつもりは毛頭ありませんでした。だって親からそう教わってきたのですから。
しかしラーメン屋の彼は、信頼できる友人。思いつめた様子で相談があったのです。
銀行からは借りれず、一応美味しい小さなお店ですが不幸が重なったそうなのです。
彼の実家が差し押さえを喰らったそうで、息子である彼にも支払いの督促が。
保証人とかではないそうですが、お店をしばらく閉めて実家に帰省し、お金の話をしたそうです。
その時に祖母も亡くなり、葬式費用なども捻出。お店を3カ月ほど閉めざるを得ない状況になったそうです。
家賃だけはなんとか遅れずだったそうですが…。いかんせん収入も無くなり彼の貯金も底をついたそうで…。
そして緊急で、100万円が必要とのことでした・・・。
どこからもお金を借りれない…。もう借りる場所はヤミ金とかしかない…。と。
思いつめていた彼に、私は思い切って
「いくら必要なん?ほんまは貸したないけど、しゃーない。一肌脱ぐわ。」
と言いました。
私も無駄に貯金してても意味が無いと思ってましたし、人の為になるお金なら、100万円ならええ!貸すわ!という感情になったのでした。
もしも彼が、博打にハマり、最低の事をしてお金を借りたいとか、そんなんではなかったのです。
そこは信頼関係でしか語れない所ですが…。
私は騙されようが何されようが、彼になら貸せる。そう思いました。
これが信用ですよね。私が苦しい時、昔彼にも助けられたことがあったので、彼の為になるお金なら出せます。
私にとっても貯金していた大切なお金です。しかし自分のエゴの為にお金を貯めるのではなく、誰かの役に立つお金を使えているような気がして。
必ず帰ってくると信じて、100万円を貸したお話でした。